厄払い

先週、実家で本厄の厄払いに行ってきた。

お寺で17年ぶりくらいに地元の同級生Yちゃんと再会して、
既に3人も子供がいるという事実に衝撃を受けた。

なにより、
3人の子育てと仕事を両立している彼女がまぶしすぎて、目を合わせることができない。
自分なんていまだに一人で生活するのに精いっぱいで、他人を考える余裕がない。
そんな半端な自分を見られることが恥ずかしい、と思ったのが正直なところだ。

5人のお坊さんが火を囲んでお経をあげている中、
護摩札を火の中にくべていく。

Yちゃんがおもむろに「そういえばさあ・・・ほら、あの時助けてもらったよね。」
と言ってきた。

何のことやらさっぱり分からず。

「制服の事件あったじゃん。」と言われ、ようやく思い出した。

Yちゃんとは家の方向が同じだったこともあり、
小中と一緒に通学する仲だった。
控えめな子だったけど、田舎だと浮いてしまうくらいスッとした美人だった。

ある日Yちゃんが体育の時間から戻った後、制服が無くなっていた。
本人はおおごとにしたくないからと言ってそのままジャージで過ごしていたけど、
私は腹を立てて探さなきゃだめだと探しにいった。
結局、学校の中をいくら探しても出てこなくて、
二人でいつもの通学路を帰っていると、道端の横で燃やされたYちゃんの制服があった。

Yちゃんは気持ち悪いから黙っといてと言ったけど、
このまま黙ってたらまた新しい制服も燃やされてしまうかもしれないからと説得し、
学校に戻って先生に報告した。
結局犯人が見つからないままお蔵入りになってしまったが、
その後制服は無くなることはなかった。

今思うと、本当はYちゃんの気持ちを考えたらおせっかいだったのかなと思う。
でも、Yちゃんはあの時の私ことを「頼もしかった」と言った。

そう言ってくれる人がいるんだったら、自分も結構捨てたもんじゃないなと思えた。