ビロウな話で恐縮です日記/三浦しをん

 

オードリーANNツアーの抽選が外れてからは何もする気が起きない。

そういや昔、美輪さんがテレビで「正負の法則」を話してたのを思い出した。
いいこととわるいことは交互に訪れるものだと。

確かに2年前は仕事最悪だったけど、行きたいライブの抽選チケットは全部当たったなあ。

この法則はあながち当たっているのかもしれない。

今ある程度仕事も慣れてきたし、人にも恵まれている。

贅沢はいうなってことか。。。

こうなったら粛々と徳を積むしかない。

さて、この本は作家・三浦しをんの日記を2007年から時系列に編纂したもの。

「ビロウ」という言葉は初めて聞いたが、解説のジェーン・スー氏が調べてくださっていた。

 

尾籠(びろう)

①わいせつであったり不潔であったりして、人前で口にするのがはばかられること。

②礼を失すること。失礼。無礼。

 

内容はこのタイトルどおり、ビロウな話が満載である。

まず、表紙が中村明日美子先生の同級生に出てくる利人であることから分かるように、著者のBL愛・漫画愛が溢れている。

随所にBL本や漫画の感想が描かれているのだが、日常のあれこれは5行程度で終わる日があるのに比べ、感想を書いている日の熱量がすごい。

しかもただの感想ではなく、考察から漫画論にまで発展している。

好きな物に対して追求していくスタンスに共感せずにはいられない。

そしてこの本全体の一番魅力的なところは「三浦しをん」という人間性だ。

基本仕事に追われている著者が、「半ケツでトイレットペーパーの替えを探す」「風呂に入ってない」「冷蔵庫に眠っていた半年前のローストビーフを食す」など普通人が隠したい部分を、赤裸々に真面目に記録している。

あるある。とないない。と頭で思いながら読み進める。

どうやら人は忙しいと現実逃避しておかしくなるらしい。

なぜか急にさだまさしの防人のうたを歌い始めたり、突如「五十半ばの脂ぎって腹も出た男性を、マイケル・ジョーダンだと自分に言い聞かせてセックスすることは可能か否かという話になった。」と語り始める著者。

日記だから、そこに語り口調も論理も関係ない。

そのカオスさがまたいい。

ただ、電車の中で読むとニヤニヤしてしまうから油断は禁物だ。

ちょうど「風が強く吹いている」のアニメもやっていることだし、三浦しをん作品を読んでみよう。