暮らしの哲学ーやったら楽しい101題―/ロジェ=ポル・ドロア

今悩んでいる人がいたら、さっとこの本を渡したい。

30年そこら生きてきた中で、悩みを解決する手っ取り早い方法は、
yahoo!知恵袋や大手小町を検索することではなく、
悩みから目をそらすことだと考えている。

私は元々うだうだ悩んでしまう性格ということもあり、
悩んでいる時は、思考が同じところで止まってしまうという悪の無限ループに気がついた。
結局、何かにつけ悩む事を見つけては、悩んで・・・の繰り返しで全く建設的ではない。
それなら、単純に寝るとか、無心で餃子を包むとか「気晴らし」をしたほうがよっぽど良い。

哲学というと構えてしまうけど、この本は遊びながら哲学を実践することができる。
これまで私たちが「確実だと思っていたもの」をあえて揺るがす、ズラして考えてみる。
そしたら、新しい発見があるかもしれない。

本の中身はというと、レシピ本のような形式で必ず両側2ページに収まるように工夫されている。しかもご丁寧に、

  • やること
  • 効果
  • 所要時間
  • 用意するもの
  • 解説

まで書いてくれている。挿絵もシュールで思わずクスッとしてしまうものばかりだ。
気に入ったいくつかの例を紹介してみる。

■10分間愚痴を言いつづける
効果:本当に腹が立ってくる
所要時間:指示通り
用意するもの:何もなし

「重要なのは、冷静におこなうこと。」
「ただひとり、部屋に閉じこもって、ぼやく理由もないのにぼやき始めます。」
「はじめのうちのきまりの悪さは乗り越えてください。」

■ひざまずいて電話帳を音読する
効果:ありがたい感じがする
所要時間:きっかり15分
用意するもの:電話帳、それもできれば古いもの

「ひざまずいて、祈りの文句をきちんと唱えていれば、いつかかならず信仰心が芽生えてくる。」
「おそらくあなたは、自分のしていることに何かしらの理屈をでっち上げずにはいられなくなるでしょう。」
「どうしてもやめられなくなったら、教団を設立してください。」

ブラックユーモアたっぷりの著者の言い回しが癖になる。
初めからやってみるでもよし、えいっと途中のページを開いてやってみるでもよし、
色んな楽しみ方が味わえる本。

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