ニューヨークで考え中②/近藤聡乃

今年の1月に出版された漫画エッセイ。

近藤聡乃さんは
文化庁の研修員として単身NYに渡った後、そのまま在住しながら
漫画家、アーティストとして活躍されている。

まずこの本の造本を見てほしい。
ぺたーっと見事に180度開く。

 

これは「コデックス装」という背表紙をつけずに糸で綴じる製本方法。
版元なのか作者なのか本への愛着とこだわりがすごい。

さて、この「ニューヨークで考え中」のエッセイでは
海外移住者にありがちな上から目線(偏見!)ではなく、
等身大の日常が漫画でコミカルに描かれている。

近藤さんの絵を見ると線がなまめかしいというか、生き生きしているというか
満たされた気持ちになる。

特に外国人の彼との結婚を業務的に進めていく様は妙にリアルでほほえましい。
アメリカの結婚式は実に軽やかで楽しそうである。
文化の違いは実際に体験してみないと分からない。
知らない事を知ることは純粋に面白い。

アメリカへ行った事はないけれど、きっと日本より不便だったり、
肩身の狭い思いをしたりするかもしれない。

そんな状況の中で生活する作者の、「なんとか折り合いをつけてやっていく」という
ゆるやかな強さに憧れる。

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