美意識悪友Dx/劇団雌猫

Netflixのクィア・アイ2シーズンが配信されていたので、一気見してしまった。

ファブ5というゲイの5人組が依頼を受けて、ターゲットを内面・外見ともに改造していく。

2シーズンは1話目から泣かせにきた。1シーズンよりパワーアップしてる。

美容担当のジョナサンが言っていた「お金がないことが、スキンケアをしない言い訳にはならない」。

本誌は、以前紹介した悪友シリーズの「美意識」をテーマに取り上げた一冊。

コスメやエステが大好きで美意識が突き抜けてる人から、

仕事が忙しすぎるバリキャリのライフハック化した美意識まで。

印象的だったのは「呪いをかけられた女」。

母親から『美しくなければ意味がない』『美しいものが最も正しい』と教え続けられてきた女性。

無意識に価値基準は美しいか美しくないかになり、自己肯定感は低く承認欲求もこじらせてしまったのだった。

そんな彼女にとってメイクをすることは、「呪い」を軽くする魔法のようなものだという。

私にとってはメイクは礼儀だからするくらいで、本当は苦手だからしたくない。

でも、そういう考え方もあるのかと思うと、あの煩わしいメイクの時間も自分を少しだけ良いものにする過程と前向きに捉えることができる。

彼女の文章からは悲壮感などは漂ってはおらず、(私の想像だが)ナチュラルで素敵な女性なのだろうと思う。

 

ふと、高校時代を思い出した。

ギャルの多い女子高だったので、放課後友人たちが髪をコテで巻いたり、メイクしたりする様子を眺めながら待っていた。

なんでそんなにうまくアイラインや眉毛を描けるのか、そもそも何回もマスカラを塗る意味すらもよく分からなかったけど、マスカラを2回、3回を塗り重ねるところに「美意識」は宿っていたのだと、今ならわかる。そして自分には美意識が不足しているとも。

自分が生まれ持っての美人だったらすっぴんでも良いかもしれないけど、ありのままの自分を見てほしいとか、冷静に考えればおこがましい話だ。

これまで必要最低限の努力を怠ってきたので、これから大人の女性に見えるべく頑張るしかない。

先日行きつけの美容院の美容師さんに言われた。

「ワックスちゃんとつけてくださいね。何かしているのと、何もしていないのは案外分かりますから。」

 

・・・見抜かれてる。

 

悪友vol.1/劇団雌猫

浪費。
それは、金銭・時間・精力などをむだに使うこと。むだづかい。

昨年話題になった劇団雌猫の同人誌。

ネット販売(BOOTH)とイベント物販のみだが、
小学館から「浪費図鑑」というタイトルで商業版が発売されている。

劇団雌猫はアラサー4人組からなる同人サークル。

初めて知ったのは、阿佐ヶ谷ロフトAのイベント『集まれ浪費女!HiGH & 浪費ナイト』だった。
今見るとやばい女が集まりそうなイベントだ。(当日人に見られていないか周囲をよく見渡してから入った)

本誌は「インターネットで言えない話」をテーマとして募集し、劇団雌猫が編纂したもの。
さまざまなジャンルの女オタクの浪費体験談がエッセイ形式で語られる一冊。

私もオタク側の人間なので某アニメの複製原画を買った時は、
この絵一枚で、伊勢丹で服が買えるぞ・・・!とヒリヒリした気持ちを抱きながら
ポチッとしたことがある。

誰に言っても理解されないので、家にひっそりと飾って眺めている。

が、しかし。

上には上がいるのだ。
例えば『EXOで消費する女』のエピソード。
K-POPアイドルEXOのメンバー・カイにハマってしまった女性。

20代前半・都内在住・一人暮らし。
1年間の遠征費120万。行った公演13回。

一人暮らしでそれだけの遠征費捻出できるのがすごい。

「夏のボーナスを全部オタ活に使った、と彼氏に話したら、本気で病院に行くことを勧められ、フラれた。」

と恋愛がダメになっても、通帳の残高を観て「お金がない」と思っても、
関心と欲求の大部分をEXOが占めているから、我慢はしていないという。

何より、公演13回に行って
■カイがコンサートで全て踊り切った公演・・・2回
■一部出演・・・10回(踊り無し、または動く程度、出演時間は全体の1~5割)
■そもそも来なかった公演・・・1回(主催者側の不手際が原因)

せ、切ない・・・!
笑っちゃいけないけど、目的の推しが出演しないって。しかも海外。

「そんなに辛いなら行かなければいい。わかっている。でも行ってしまう。わずかな希望に賭けているから。」

そう損得じゃないのだ。
自分で自分が喜ぶことにお金を使う。

これぞ一番健全なお金の使い方かもしれない。